【不登校になった原因】うちの場合はこれでした。複雑な思春期の気持ちは大人には理解できないのかも

本を読む人 トンムゴンの日常
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不登校とは単に学校に行っていないという言葉ですが、解決策を探せば探すほどわからなくなってしまうほどに、前提というか、背景というか、不登校になった原因が違います。

原因がわからないから仕方ないと言えば仕方ないのですが、前提条件の違う不登校の解決方法を試すと、逆効果になってしまったりするので、あくまでもうちの場合は、ということでの不登校への考え方を書いています。

根本的な原因は、学校ではなく本人にあった

多感な時期で、自意識過剰になっているのだとは思いますが、他人の目や言動をいちいち気にせずには居られず、笑われているとか、嫌われている、とか言っていました。
それが嫌で、行きたくない、と思ったのが不登校のきっかけだったと推測されます。

「大勢に馬鹿にされている」

そう思い込んだ原因は、出来ない事(勉強なり、運動なり)への自信のなさ、自己肯定感の低さだと思います。
自己肯定感は低くても良いそうですが。自己肯定感は低くても良い 不登校なのは自信がないから?先に進むためには

 

英語の発表が思うように出来ない、出来ないと恥ずかしいし、笑われるし、馬鹿にされる。

息子の不登校原因は、これが核心でした。

驚くことに本人はこれが核心だとは思っていない、というか行き渋り初期は気付いていなかった可能性もあります。徐々に私との会話の中で、出てきた核心でした。

そこまでわかったとしても自分ではどうにもできない、と思い込んでいて、学校へ行かないという選択肢しか見えていない状態です。
自分は人より劣っていて、何をしようがどうせ出来るわけがない、となってしまうのです。

ここの思い込みが解ければ、勉強も他のことも、やればいつかは出来るようになって、笑われることもなくなって、それなりにうまく回り出すと思うのですが、自己否定してしまっていてはやる気にならないのです。

 

見守りましょう、が出来なかった。中学時代は戻ってこないという思い。

 

そんなやる気、意欲のない状態の不登校児を

やる気になるまで、エネルギーが溜まるまで、待ちましょう、見守りましょう。

というのが良く言われている不登校児対応かと思います。

ですが、原因がわかっているのに対処しないで、ただ時間が過ぎて行くことと、
ゲームやYouTubeだけの、やりたいことしかしない生活を何日も許せるほどの余裕が無く、
何よりも自分が同じ子供の立場になったとしたら、やりたく無いことを何もしなくても自由に暮らせる生活になったとしたら、ズルズルと現実逃避して抜け出せなくなるよな、と感じました。

見守りましょうという対応に違和感があって、その方法を信じることができませんでした。

 

鬱陶しがられてもしつこく会話(一方的にも含む)

本人の意思に任せて待つべきが正しい対処法だったのかもしれませんが、私には息子が無駄に時間を浪費しているとしか思えず、今は気付けないかもしれないが、

「学生時代というのは一生のうちのほんの短時間しか無くて、後悔しても戻ってこない。
時間はみんなに平等に有限で、みんながやってる間に差が開くと、どんどん行き辛くなる。」

と、毎日のように説得していました。

喧嘩になったり、取っ組み合いになったり、私の意見を押し付けているだけかも、と悩んだりしましたが、考えても正解はわからないので、開き直って、自分の思いを言い続けました。

自分の意見を押し付けてはいけない、という方もいらっしゃいますが、何事も正解はありません。ある程度は子供の意見も尊重しなければいけませんが、子供は子供、未熟なことを主張してくる場合もあるんです。ダメなものはダメ、も時には必要です。

ダラダラするだけの生活はうちではさせない、したければ自分で稼げるようになりなさい。
今のあなたでは、出来ないと思うなら勉強しなきゃならないよ、と。

毒親なのかと、凹むこともありました。でもうちはそうやって私が良い、悪いは押し付けかも知れないけど、判断して決めて、子供と交渉しながら、息子と会話してきました。

これするならこうする、これしないなら私もしない。 とか言い合いながら。

 

会話から見えてくる 息子の色んな考えと気持ち

どうせやっても出来るわけない、と思い込んでいるからやらない、を意地でもやらせています。勉強しないならご飯作らない、とか言って。
これもしちゃいけないって書いてあったりします。

それでも、嫌々やっていれば、やっているうちにいつかは出来るようになると思います。
少しでも出来るようになった感覚がわかれば、それからは放っておいていいかな、と思っています。

中学生ではなく小学生低学年のように接していますが、これも息子の成長に合わせてです。

出来ないから笑われる、笑われるから行きたくない、なら、笑われないように出来るようになるしか学校に行ける方法は無い。→出来るようになるには勉強やるしかない!

そうはいってもしないので、強制です。
喧嘩も、取っ組み合いも、嘘の付き合いも、まあ色々ありました。

こっちもカッコつけてないで、泣きわめいて暴れて、本音を何も考えずに言います。

子供だからとか理解出来ないだろうとか一切考えずに、息子と同じように私も苦しんでいることが伝われば良いと思って。

 

無理矢理行かせたところで、強制的に勉強させたところで、意味ない とは限らない

学校にいじめや、いやがらせがある、などの問題があれば無理やり行かせては逆効果ですが、うちの場合は担任とも学年主任とも話が出来て、英語の時間だけ保健室にこっそり行っても良いとまで言って下さるような恵まれた学校で、息子が言う嫌なことすべてに可能な限りの対策を取って下さいました。
そこまでしていただいたので、クラス替えもあり、進級をきっかけに行ってみて嫌なら帰ってこれば良いと半分強制で行かせました。

私の一方的な学校行くことメリットの言い聞かせや、ゴロゴロするな家事手伝え、勉強しないならご飯無い攻撃に耐えかねたのもあり、中2の進級をきっかけに行けるようになりました。

それでも、英語の授業の日にはサボってイオンをぶらついて行ったふりして帰ってくることも、行き始めたころは何度かありました。

嘘だと気づいても行こうとした気持ちを受け入れて、正直に話してもらい、自分がどうなりたいか、そのために何をすべきかを確認しながら続け、6月からは無欠席になり、本人から

もう休もうとは思わない

という言葉まで聞けました。

学校行かない宣言から1年、嫌々勉強の毎日ですが、やっと成績が少し上がり始めました。

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