自己肯定感という言葉を私も良く使っていますが、この自己肯定感ってごく最近に出てきた言葉だそうで、遠い昔はこんな言葉は無く、自己肯定感は低くて良いと聞きました。
不登校の息子が「自分なんて何もできない、生きていても仕方ない」「やるだけ無駄、無理」そう言う度に、なんでそんなに自己肯定感がないんだ。もっと自分に自信を持てよ、と思っていました。
ですが、自信など持たずに自分を疑って、自分の愚かさを徹底的に見つめ、自分の中に良心を育てていくことが大切であって、悪しき心を持った自分に自信を持ってはいけない。
明確さ明晰さ、知恵を持つべき、とおっしゃってました。
何もわからない状態では自信は持てない
誰しも初めての場所や、初めての事は不安で、自信がないのは当たり前。
それは知らない事だらけなのが原因であって、もし経験者やネット検索からでも何かしらの情報が得られれば不安は和らぎ、少しは自信を持てるようになる。
これから先、どうすればうまくいくのか、進み方が明確にわかれば、何もわからないよりはずっと進みやすくなる。
自信が無い人に自信を持て、とは言うのではなく、先に進むためには進み方、行先等を一つずつ明確にしていくことで、不安はあっても進みやすくなる。
人生を進んでいくのに、先なんて見えないし、誰にもわかりません。
自信なんてなくて当然で、行先に自信をもっている人なんていないと。
そんな中でも、嘘をついたら嫌われる、やみくもに人を傷つけたら社会から排除される、そんな明確な先人の知恵が私たちにはたくさんあって、そういった知恵を道しるべにして、一つずつ先に進むためには何をするべきかを明確にしていくことでしか人生、先に進んでは行けないとおっしゃっていました。
自己肯定感は低いのが当たり前
そう聞いて、息子の自己肯定感が低いのは当たり前なんだとわかりました。
圧倒的に人生経験が足りない、知恵も知識も足りない。
今やっと不登校からは脱却出来たのではないかと思っていますが、それでもこの先の高校受験やまたその先の人生について、自分の力だけで、進み方を明確にしていくことが出来るなんて到底思えません。
今の私が、息子にしてあげられることは何だろうか。明確にしていく…わかったようでわかっていません。息子が知らない知恵を教えてあげることくらいしか出来ない小さな親だなぁと、笑ってしまいます。
やっぱり本に頼るしかないか。本に興味を持たせて、買い与えることでしか本当の意味での知恵や知識を息子に教えることは難しい。人生の進み方を明確にしていく作業が息子自身で出来るようになるために、親の私がしてやれることはなかなか簡単には無いなぁ。
とはいえ反抗期真っ只中の中学生。本に興味持ってません…難問ですね。
最近買った本です。あまりペースよく読んではないようですが、YouTubeでオリラジのあっちゃんが紹介していたのをみて、自分から読みたいと言ってきました。
コメント