子供に学校に行きたくないと言われたら、やるべき事というのは、不登校の原因や、子供の性格等によって様々なため、これです、とは言えないそうです。
その通りだと思います。だから不登校の解決方法なんてものは存在せず、難しいんです。
ただ、やってはいけないことというのは、多くの不登校児たちに共通するんだとか。
私も中学生の息子が不登校になって、本当に色々と解決方法を探しましたが、どれもピンとこずに、何となく信じきれないままやってみたもののうまくいかないまま不登校は解決しきれていません。
ただ、やってはいけないことはとても納得できるものでした。
その1,叱らない
休みたい、と言われ、一回学校を休ませてしまったら、そのままズルズルと休んで、休み癖がついてしまうのではないかと思ってしまって、というかそうなっているんではないかと思っています。うちの場合は。
うちは、私が息子よりも先に家を出なければならなかった為に、勝手に学校を休んでいて、学校から連絡が来たところで、帰るわけにもいかず、電話で説得したところで、無駄といった感じで不登校が始まりました。
ただ、子供は学校を休むと叱られるということはわかっているそうです。
進学だとか進級で新しい環境になったばかりの時は特に、環境の変化に気持ちがついていけなくなってしまっているだけの場合が多いので、そんな時に叱ってしまっては逆効果になってしまうそう。そして、行きたくないと言われた瞬間にがっがりしてはいけないと。親をがっかりさせてしまうのではないか、ということもわかっているので、叱ることと同様に子供を責め、追い詰めてしまうだけなんだそうです。
うちは完全に失敗しています。
サボっているだけに見えて怒鳴りまくりです(;^ω^)叱らないなんて、無理でした。
その2,原因を追究しない
どうしたの?って聞いてみてもいいそうですが、子供は答えません。そんなときも子供の表情をみながら、行ってみたら?と促してみるのは良いそうですが、原因の追及はしてはいけないんだそうです。子供自身にも行きたくない理由がわからないんです。
そうです。うちの息子も答えませんでした。ですが、私はまたしても失敗しています。
答えないなんて、そんな、理由もなく学校を休んで良いなんて、許可を与えるわけにはいかないんですよ。理由を言うまで休むなんてことは許さない!と追究しまくりました(;^ω^)
結果、次から次へと、とりあえずの原因を言い出しました。うちの場合は、
当たり前ですよね。親が納得しないんだから、納得するような理由を作り上げるのは当然です。
元不登校だった人に原因を聞いても、やっぱり、わからない、覚えていない、ということがほとんどだそうです。明らかないじめや暴力といった原因がある場合を除き、何となく学校に行けなくなってしまった子供の場合、明確に言語化出来ない場合が多いんだな、と今となっては理解できます。
とりあえずの学校へ行かない理由3つ を紹介します
学校の先生が嫌だ
友達が嫌だ
この二つは親が納得しやすく、手っ取り早く思いついただけの場合が多いそうです。そうでない場合でも子供自身が解決するべき、乗り越えるべき問題の場合が多く、親が介入すべきでない場合が多い。ここで親が大きく介入してしまうと子供のコミュニケーション能力が奪われてしまうそうです。
ただここで、明らかないじめ等には対応するべきなので、そこは見逃さないでください。
そしてもう一つは
勉強がわからない
これは何となく不登校になってしまった子供の原因であることが多いそうです。
子供自身は気付いていないのではないかと私は思います。
うちの場合も根本原因はここではないかと思っています。
息子の場合は発達障害があるようなので、だんだんと気付かないうちにわからなくなってしまっているんだろうと思います。本人はあまり認めていませんが。
その3,助言をしない
こんなのするに決まってます。
とりあえずの行かない理由を並べられても、聞いたからには、それを解決するにはどうするべきか、って言いたくなるに決まってます。
時間割がわからない、なら聞きなさいよ。先生にでも友達にでも、そもそも行かないからでしょうが。って小言付きで。
嫌なこと言われたら、言い返せばいいとか、無視してればいいとか、いちいち全部がちっぽけな理由に思えてしまって、そんなことで学校行かないのか!って思ってしまいます。
でもこれもダメなんだとか。
子供は親が言うようには振舞えないし、そんな風に意図を汲めないから子供。
自分が困っているときに、親や夫、妻や、周りから、ああしたら?こうしたら?こんなふうにすればいいじゃない?って言われたら、そうじゃないんだよって言いたくなってしまう気持ちは確かにあります。
人って助言されたら、助言を聞きたくなくなるんだそうです。だから助言ではなく共感してあげてくださいとのことです。
もちろん私は助言しまくって、毎日毎日そうじゃない、ああじゃない、どうするのが良いと思うのって問いかけてる振りしながら、私の思う答えを言わせるように運んでそうでしょう。と(;^ω^) 息子に共感なんて1ミリもしてませんでした。
結果、「お母さんみたいには出来るわけがない、別の人間やし、違う考え方もあるに決まってる!」「どうせお母さんに言っても無駄」となってしまっているので、今では何も本音を聞けなくなってしまっています。
結論 やってはいけないことはやらないほうが良い
不登校を何とか早く解決したくていろんな情報を探しては、なんか違うな、と思っていたのですが、この”やってはいけないこと”は私がやってしまって確実に失敗しているので、やらないほうが良いです。
叱るので、学校に行くと嘘をついて近所をぶらつくようになりました。
原因を追究してばかりいるので、色んな行かない理由が次々に出てきます。
助言をしまくるので、うざがられて何も話してくれなくなっています。
すべてが無駄で逆効果だ、とまでは思いません。
叱られるから、仕方なく学校へ行っているうちに行けるようになることもあるでしょうし、原因を思いつかなくなるまで追求して、いちいち全部を解消するために行動していけば本当の原因にたどりつくかもしれませんし、助言しまくってるうちの、いくつかは役にたっているかもしれません。
私はそう信じていたわけですが。
ただ、とてつもなく遠回りをした気がしています。やってはいけないことをしていなければ、きっとこんなに疲れなかっただろうと思います。
今日はなんとか学校に行っています。
少しづつ出口が見えてきた気がしていますが、幻かもしれません。
だから、今日からはやらないでおこうと思います。
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